Microsoft 365セキュリティ強化、コンプライアンス強化ブログ 2024年2月号
Microsoft 365セキュリティ強化、コンプライアンス強化ブログ2024年2月号のへようこそ。この連載はバラクーダネットワークスジャパン株式会社と株式会社テンダのコラボレーションによるものです。
今回は、「Exchange Onlineのアーカイブとバックアップの使い分けがよくわからない」というお客様からのよくある疑問にお答えします。
Microsoft 365で最も利用されているアプリケーション – Exchange Online
Microsoft 365の中で最も重要なアプリケーションはなんでしょうか? Teamsかもしれませんし、SharePoint Onlineかもしれません。しかし、ビジネスコミュニケーションの多くは今でもメールを通じて行われており、Exchange Onlineが最も重要なアプリケーションと言っても過言ではありません。これにより、電子帳簿保存法対策も必要になるケース多いかと思います。
Exchange Onlineはご存じの通り、Microsoft社が提供するクラウド型のメールシステムです。
Exchange Onlineにより日々の業務メールのやりとりが行われるため、Exchange Onlineには重要なデータが膨大に蓄積されており、日々の皆様のビジネスを支えているかと思います。そのため、Exchange Onlineのデータをバックアップしたい、保存したいというご要望を多くいただきます。
バックアップしたいとご要望をお持ちのお客様とお話しさせていただく中で、ヒアリングを進めるとご要望はバックアップではなく、メールアーカイブであること、また、その反対もよくあります。
Exchange Onlineのアーカイブとバックアップ違いは? 適切な選択を!!
今回は、メールのアーカイブとバックアップの違いを、バラクーダ社のBarracuda Cloud Archiving ServiceとBarracuda Cloud-to-Cloud Backupを例に解説します。
対象データ
アーカイブ Barracuda Cloud Archiving Service | バックアップ Barracuda Cloud-to-Cloud Backup | |
---|---|---|
Microsoft 365対象データ | Exchange Online | Exchange Online,SharePoint Online,OneDrive,Teams |
アーカイブは取り込んだデータを様々なキーワードや条件を組み合わせて高速に検索しその結果を活用すること、バックアップはデータを蓄積し有事の際に元に戻すことを主眼に置いて開発されています。バックアップとアーカイブでは、大きく性質が異なっています。
取得タイミングと検索対象
アーカイブ Barracuda Cloud Archiving Service | バックアップ Barracuda Cloud-to-Cloud Backup | |
---|---|---|
データの取得タイミング | リアルタイム | スケジュール毎 |
検索対象(メール) | メールのあらゆる情報メールヘッダ情報(日時、送受信者、件名など)、メール本文、添付ファイル | メールの部分的な情報日時、送信者、受信者、件名 |
検索データ(メール) | エクスポート、転送、メール本文の確認、添付ファイルの確認 | エクスポート、復元 |
上記特性から目的を明確にすることでアーカイブとバックアップのどちらか、もしくは、両方が必要といった判断ができます。
アーカイブ Barracuda Cloud Archiving Service | バックアップ Barracuda Cloud-to-Cloud Backup | |
---|---|---|
目的 | コンプライアンス ・法規制遵守 ・情報漏洩対策 | 有事の際のリストア ・ランサムウェア対策 ・誤操作対策 |
まとめ
Exchange Onlineのアーカイブとバックアップは、それぞれ独自の利点があり、ビジネスのニーズに応じて適切に選択することが重要です。本ブログが皆様の参考になれば幸いです。
バラクーダ社では、メールアーカイブとバックアップどちらにも業界最高基準の製品を有しています。気軽にお問い合わせください。
実際にお試しいただくことも可能です。お気軽にCONTACTからご連絡お願いいたします。
関連URL
・バックアップとアーカイブ(Barracuda)
https://mssp.tenda.co.jp/office365/barracuda/
・「Microsoft 365」の記事一覧
https://mssp.tenda.co.jp/blog/office365
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