生成AI時代のデータ量増加と、クラウドストレージにおけるバックアップの重要性

Microsoft 365セキュリティ強化、コンプライアンス強化ブログ　2024年3月号

Microsoft 365セキュリティ強化、コンプライアンス強化ブログ2024年3月号のへようこそ。この連載はバラクーダネットワークスジャパン株式会社と株式会社テンダのコラボレーションによるものです。

今回は、「生成AI時代のバックアップ」というテーマでお話いたします。

生成AIによるデータ量の増加

OpenAIの画像生成AI DALL-E3が活用され始めたり、動画生成AIのSora登場のニュースが大きな注目を集めるなどしています。生成AIが作成した作品を目にする機会が増え、その進化のスピードや可能性に驚きを隠せません。Microsoft社等のイベントでは、GPT-4をベースとしたCopilot for Microsoft365のブースに常に人が集まり、注目の高さを感じます。

Wordや Excel、PowerPointとの連携が強化され、Office系アプリの操作が苦手だった方も言葉で伝えることで、意図した関数を使ってデータ分析やグラフの作成ができたり、Teamsの議事録を生成できたりと、業務効率化・改善への期待が高まっています。

生成AI活用には、大きなコンピューティングパワーが必要となるため、サブスクリプション費用が高額になるなど課題はありますが、今後活用は進んでいくでしょう。

これほど簡単に情報を収集・加工し、データが作成できるようになると、今まで使っていなかったユーザ層の活用増加、また様々なファイルやデータが生成されることによる使用データ量の増加が考えられます。既に生成AIなどの進化、活用によって、世界中で使用データ量が飛躍的に増加してきています。この状況により、Microsoft 365には今まで以上のデータが蓄積されていくことになります。

このような状況下では、責任共有モデルで運用されているMicrosoft 365のデータについての保護が必要となります。これまでのブログでMicrosoft 365のバックアップの必要性を説明してきましたが、今回は生成AI時代のバックアップを考えてみます。

生成AI時代のバックアップの条件とは

SaaS型

Microsoft 365は SaaSであり、オンプレミスにサーバやストレージを必要としません。Microsoft 365の利用やクラウド活用によりハードウェア保守から解放されたIT管理者が多いのではないでしょうか。バックアップをオンプレミスにする選択肢は多くのお客様では既になく、SaaSが唯一の選択となると考えています。

容量無制限

生成AIにより大量にデータが生成されます。生成する活動は、ユーザ、企業にとってクリエイティブな活動です。その活動はそれぞれ業務における会社の未来を創っていく活動のはずです。その貴重なデータにバックアップの制限を付けるべきではありません。また、バックアップ対象の取捨選択が非常に困難とも言えるでしょう。本業でないバックアップへの考慮を現場で実施することはクリエイティブ活動への阻害にもなりかねません。容量無制限であることで、現場はクリエイティブ活動に専念できるようになります。

シンプルであること

情報システム部門は、システム更改、ユーザ部門対応、法規制対応、また人材不足により常に過負荷な状況が続いていることが一般的かと思います。その状況で、必須ではあるが本業でないバックアップとリストアの作業に時間をかけることは本望ではないと思います。複雑なシステムではなく直感的に利用でき、設定もシンプルなものが良いのでないでしょうか。

これら3点を満たすものが、バラクーダ社Barracuda Cloud-to-Cloud Backupです。まさに生成AI時代の最適バックアップツールと言っても過言ではないでしょう。