
近年、企業内に蓄積された膨大な情報を効率的に活用する方法が注目されています。
今回はMicrosoft 365のサービスの一つである、Copilot Studioを活用して、社内の問い合わせ業務を支援する「社内お問い合わせチャットボット」を開発した事例をご紹介します。
※本記事の内容は、2024/12/26時点の仕様です。
「社内お問い合わせチャットボット」の概要
本チャットボットは、Copilot Studioを使用して作成しました。
※Copilot Studioについて詳しく知りたい方は、以前投稿した記事もぜひご覧ください!>こちら
今回は、自社の全社ポータルサイト(SharePoint Online)をナレッジデータとして指定。
ユーザーの質問に対して、ポータルサイトに格納されたドキュメント(PPTXやPDFなど)から回答を探す仕様です。
使用上の注意
- 生成AIの回答は必ずしも正確とは限りません。
- 古い情報が残っている場合、最新情報よりも古い情報をもとに回答を生成する可能性があります。
- 重要な判断を行う場合は、必ず最新情報を確認してください。
利用の前提条件
- チャットボットをTeamsから利用する手順を記載しています。
- Teamsに追加されたチャットボットはCopilotライセンスがなくても利用可能です。
- 回答は、ナレッジデータ(全社ポータルサイト)へのアクセス権限があるユーザーのみに提供されます。
チャットボットの設定内容
今回のチャットボットでは、以下の3つの要素を設定しました。

- 説明
- チャットボットの機能を簡単に説明する
- チャットボット自身、説明文を参照し、ふるまいを調整する
- 全般的な指示
- チャットボットにどうやって回答を出力してほしいかなどの指示をする
- チャットボット自身、指示文を参照して出力を調整します
- ナレッジ
- チャットボットが参照するデータ
作成にあたり特に苦労したのは「指示文」の設定です。
指示文が未設定の状態では、回答精度が曖昧で、1回の応答で解決できないケースが多くありました。
なお、Copilot Studioでは検索方法のカスタマイズは不可です。
指示文だけで精度が期待できない場合は、ナレッジデータの構成見直しや、Azure OpenAI ServiceによるRAG構成の検討も必要になるかもしれません。
解説の続きは、Qiitaの記事をご覧ください。