前回の『Sharegate 5.23アップデート内容のご紹介』に続いてSharegateについての記事になります。
株式会社テンダ、Sharegateの保守業務も行っています。既にSharegateを購入いただいているお客様からの技術的なお問い合わせを受け付けています。
そこで、これまでのSharegateについてのお問い合わせの中から「よくある質問」としてピックアップしたものを、今後のブログで何回かにわたってご紹介します。
ライセンスについて
「Sharegateを今までと違う端末で使いたいが、ライセンスはそのままでいいのか。」「SharegateのライセンスをDeactivateする時の手順を知りたい。」など、ライセンスの扱い方に関する質問が複数寄せられました。
そこで、「ライセンスとは?」「Sharegateを実際に利用する時にライセンスをどう扱えばいいの?」に対する回答をこちらで共有したいと思います。まずは確認になりますが、
ライセンス = Sharegateの利用権利みたいなもの
になります。
そして、ライセンスの『Activate』(アクティベート)を行うことでライセンスを使用できるようになり、『Deactivate』(ディアクティベート)を行うことでライセンスを使用できない状態にします。
では、アクティベートはともかく、「使用できない状態にする」シチュエーションとはどのようなものでしょうか。
主に以下の2つになります。
- 今までSharegateを使っていた端末とは別の端末で使用したい時
→ 今まで使ってた端末でライセンスをDeactivateして、別の端末でActivateする - Sharegateをアンインストールする時
→ 1シートのみご購入いただいたお客様は、アンインストールする前にライセンスをDeactivateする必要があります。そうでない場合は、
アンインストール前に必ずしもDeactivateする必要はありません。
Sharegate バージョン5.22から [Manage User License]という機能が追加されています。
ライセンスキーをActivateしている他の端末からDeactivateする事が可能になりました。こちらの機能の追加により、Sharegateのアンインストール前にDeactivateし忘れても後からDeactivateする事が可能になったのです。
今までSharegateを使っていた端末とは別の端末で使用したい時(手順)
「今までSharegateを使っていた端末とは別の端末で使用したい時」の通常のDeactivateの手順は以下のようになります。
- 左下の[Setting]をクリックします。
- 左側の[Licenses]をクリックします。
- [Deactivate Product]をクリックします。
- 図のようなポップアップメッセージが出現します。[Deactivate]をクリックすれば
Deactivate完了です。
Sharegateをアンインストールする時(手順)
「Sharegateをアンインストールする時」、[Manage User License]の機能を使用した場合のDeactivate手順についてご紹介します。
- 先ほどと同じようにこちらの画面に行き、[Manage User License]をクリックします
(この先はブラウザ上での操作となります)。
- Deactivateしたいライセンスの[Deactivate]をクリックします。
この後、「Deactivateしてもよろしいですか」といった確認メッセージは表示されず、すぐにDeactivateされます。
ちなみに、購入したライセンスが5シートであれば、1つのライセンスで最大5人まで利用可能です。
トライアル版について
「Sharegateのトライアル版にはどんな機能があるのか。」、「Sharegateのトライアル版は、ダウンロードしてからいつまで使えるのか。」など、トライアル版に関する質問も複数寄せられました。
そこで、「トライアル版ってどんなもの?」「どうやってダウンロードするの?」に対する回答ををこちらで共有したいと思います。
トライアル版は、ダウンロードしてから15日間利用できます。
機能に関しては、Sharegate for Nintexと同等の機能を持っています。 Sharegate for Nintex はSharegate通常版より機能が多く、 Nintexの画面UIとワークフローを移行することができます。
その機能も含めて15日間で体験していただくというのがトライアル版の目的です。
利用期間以外にももう1つ制約があります。それは、たまに一部のアイテムやドキュメントがスキップされてしまうということです。
トライアル版のダウンロード~環境構築の手順も以下に記載します。
- トライアル版をダウンロードします。
- ダウンロードしたものをインストールします。
- Sharegateを起動時にライセンスの入力画面が表示されます。
ダウンロード時に入力していたメールアドレスにライセンスが届いていますので、そのライセンスキーを入力します。
移行(マイグレーション)について
「移行可能なアイテム数に制限はありますか。」という質問が複数寄せられました。移行についての質問が最も多いのですが、今回はその中でも、「移行時の制限事項」に焦点を当てていきたいと思います。
問いへの答えは「移行時の制限は特にありません。」ですが、移行するアイテムの数があまりに多いとそれだけ負荷がかかるため、移行に時間がかかるかもしれません。
移行時の負荷についての質問も多かったのですが、それはまた次回以降のブログで取り上げる予定でいます。
「Migration Limitations – ShareGate Desktop」に、移行時の制限事項が記載されています。
いくつか抜粋すると…
- ディスカッション掲示板リストの移行はサポートされない
- SharePointオブジェクト(リストやライブラリなど)の作成日は移行できない
- ワークフローのステータス、履歴、およびタスクを保持したままの移行はできない
といった制限事項がありました。
いかがでしたでしょうか。
弊社に寄せられる質問を共有することで、「Sharegateを利用するお客様が少しでも楽に問題解決できれば」と思い、このシリーズを始めることになりました。
次回以降も読んでいただけてたら幸いです。
※今回記載した回答は、現時点での仕様をもとに作成しましたので、Sharegateのアップデートに伴い変更される可能性があります。