Notes移行の課題を解決! クエスト・ソフトウェア製品でスムーズな移行を実現 – その1:全体概要編 –

長年企業の基幹システムとして活躍してきたNotes/Dominoですが、ハードウェアやソフトウェアの老朽化、保守サポートの終了、運用できる技術者の不足といった課題に直面している企業は少なくありません。これらの課題を背景に、Microsoft 365など最新のプラットフォームへの移行を検討する動きが加速しています。しかし、「何から始めればいいのか」「データ移行は難しくないのか」といった不安から、移行に踏み切れないケースも見受けられます。この記事では、Notes移行における具体的な課題と、クエスト・ソフトウェア社のソリューションを活用したスムーズな移行アプローチについて解説します。

Notes運用と移行における懸念事項

Notes/Domino環境の運用継続には、様々な懸念がつきまといます。まず、サーバーハードウェアの老朽化や保守期限切れは、システム障害のリスクを高めます。ソフトウェア自体もライフサイクルがあり、サポートが終了すればセキュリティリスクが増大し、最新機能への追随も困難になります。さらに、Notesに精通した技術者の確保が難しくなっている現状や、運用コストの負担増、他のシステムとの連携や横断的な情報検索がしにくいといった問題も挙げられます。

いざ移行を検討し始めても、「移行の進め方が分からない」「専門的な知識が必要なのでは?」「コストはどのくらいかかるのか」「そもそも本当にデータ移行が必要なのか」といった新たな疑問や不安が生じがちです。これらの懸念が、移行プロジェクトの推進を妨げる要因となっています。

さらに、DX推進や働き方改革への対応という観点からも、Notesからの移行は急務と言えます。テレワークやハイブリッドワークが普及する中で、場所を選ばずにアクセスでき、多様なデバイスで利用可能なクラウドベースのグループウェアは、柔軟な働き方を支える上で不可欠です。Notesの運用・保守にかかるコストや専門知識を持つ人材の確保も、企業にとっては負担となりつつあります。これらの課題を解決し、モダンなコラボレーション基盤を構築するためにも、Notesからの移行検討は避けられない状況です。

データ移行の必要性とその判断基準

Notes環境からの移行を考える上で、「そもそもデータ移行は本当に必要なのか?」という問いは重要です。以下の点について、一つでも「Yes」と答える場合は、データ移行の検討を具体的に進める必要性が高いと言えるでしょう。

  • Notesに蓄積されたメールデータを今後も参照・利用する必要がありますか?
  • Notesアプリケーション(データベース)の情報を今後も活用する必要がありますか?
  • Notesのデータが利用できなくなると、日々の業務に支障が出ますか?
  • 将来的にNotesクライアントが利用できなくなる(OS非対応など)可能性はありますか?
  • 現在、Microsoft 365とNotesを並行して利用しており、情報が分散していますか?

これらの問いは、Notesに蓄積された情報資産の価値と、それが失われた場合の業務影響を測る指標となります。移行の要否を判断する最初のステップとして、自社の状況に照らし合わせてみてください。

Notes移行を成功させるポイントとクエスト・ソフトウェアのソリューション

Notesデータの移行は、決して簡単ではありません。特にNotesデータベースの移行には専門知識が求められ、ワークフローに関しては移行先プラットフォームでの再構築が必要になることが一般的です。しかし、「こだわりを捨て、シンプルな要件で、簡単に移行する」という意識を持つことが成功の鍵となります。

移行プロジェクトを成功させるためには、「段取り八分仕事二分」の言葉通り、事前の計画と準備が極めて重要です。移行方針策定フェーズでは、現状のNotes環境を分析し、移行先プラットフォームを選定、アセスメントを実施して移行対象や方法を決定します。PoC(概念実証)やパイロット移行を通じて、移行手順や課題を事前に洗い出すことも有効です。

実際の移行フェーズでは、「ゼロインパクト」、つまり業務への影響を最小限に抑えることが求められます。移行作業の効率化とコストを考慮した役割分担や、利用者のフィードバックを取り入れながら段階的に進めるスパイラル移行、そして新旧システムを並行稼働させる共存期間を設けることなどが有効な手段となります。移行方法としては、全社一斉に切り替える「一括移行」と、部門やユーザーごとに段階的に切り替える「段階移行」があり、自社の状況に合わせて選択します。

ここで大きな助けとなるのが、クエスト・ソフトウェア社が提供するNotes移行ソリューションです。
Notes特有のデータ構造や機能と、移行先であるMicrosoft 365(Exchange Online, SharePoint Online)とのギャップを埋めるために開発されたこれらのツールは、複雑な移行プロセスを大幅に簡略化し、リスクを低減します。

  • Migrator for Notes to Exchange (MNE): Notesメール、カレンダー、連絡先などを高い再現性でExchange Onlineへ移行します。NotesとExchangeの仕様の違いを吸収し、スムーズなメール環境の移行を実現します。
  • Migrator for Notes to SharePoint (MNS): Notesデータベース(文書、ビュー、リッチテキスト、添付ファイルなど)をSharePoint Onlineのリストやライブラリへ移行します。複雑なNotes DBの構造を解析し、最適な形でSharePointへ移行できるよう支援します。
  • Coexistence Manager for Notes (CMN): NotesとExchange/Outlookのメール環境を共存させることができます。これにより、ユーザーは段階的に新しい環境へ移行でき、ディレクトリ情報の同期や空き時間情報の共有も可能になるため、業務への影響を最小限に抑えたスムーズな移行が実現します。

これらのソリューションは、手作業やカスタム開発では時間とコストがかかる移行作業を効率化し、専門知識が必要な部分をツールが補完することで、より確実で安全なNotes移行を支援します。

クエスト・ソフトウェア製品による具体的な移行メリット

クエスト・ソフトウェアのNotes移行ソリューションを活用する主なメリットは以下の通りです。

  • 高い移行再現性: Notesメールやデータベースの情報を、可能な限り元の状態に近い形でMicrosoft 365へ移行できます。
  • 移行作業の効率化: アセスメントから実際のデータ移行まで、プロセス全体をツールが支援し、手作業に比べて工数を大幅に削減します。
  • 段階移行の実現: Coexistence Manager for Notesにより、NotesとMicrosoft 365の共存環境を構築でき、ユーザーへの影響を抑えながら計画的に移行を進められます。
  • リスクの低減: 実績のあるツールを利用することで、データ損失や移行漏れといったリスクを最小限に抑えることができます。
  • 専門知識の補完: Notesや移行先のプラットフォームに関する深い専門知識がなくても、ツールが複雑な処理を代行してくれます。

まとめ・結論

Notes/Domino環境が抱える課題は、多くの企業にとって避けて通れないものとなっています。Microsoft 365などへの移行は、これらの課題を解決し、ワークスタイル変革を推進するための有効な手段です。しかし、データ移行には特有の難しさやリスクが伴います。

クエスト・ソフトウェア社の「Migrator for Notes to Exchange」「Migrator for Notes to SharePoint」「Coexistence Manager for Notes」といったソリューションは、Notes移行の複雑さを軽減し、効率的かつ安全な移行プロセスを実現するための強力なツールです。これらのツールを活用し、事前の計画・準備をしっかりと行うことで、業務への影響を最小限に抑えつつ、スムーズなプラットフォーム移行を成功させることが可能になります。Notes移行を検討されている場合は、ぜひクエスト・ソフトウェアのソリューション活用を視野に入れてみてください。

 

関連URL

テンダNotes移行HP

クエスト社メール移行製品(MNE)

クエスト社データ移行製品(MNSP)

クエスト社メール共存製品(CMN)