昨今のランサムウェア攻撃の特徴とBarracuda Backupがランサムウェア対策に有効な理由

このブログはバラクーダネットワークスジャパン株式会社と株式会社テンダのコラボレーションによるものです。

近年、ランサムウェア攻撃はますます巧妙化・高度化しており、多くの企業・組織が被害を受けています。特に大切なデータやファイルが暗号化されてしまうと、復旧まで多くの時間を要し、サービス停止が起こってしまいます。ここでは、最近のランサムウェア攻撃の特徴と、それに対抗するための効果的なソリューションとしてのBarracuda Backupについて詳しく解説します。

昨今のランサムウェア攻撃の特徴

1. ターゲット型攻撃の増加

　かつてランサムウェアは無差別に攻撃を仕掛けることが多かったが、最近では特定の企業や組織を狙ったターゲット型攻撃が増加しています。攻撃者は事前にリサーチを行い、ターゲットの弱点を突くことで高額な身代金を要求します。

2. サプライチェーン攻撃

サプライチェーンを狙ったランサムウェア攻撃も増加しています。ランサムウェア側が取引先や関連会社を攻撃し、その先に連なる複数の企業に影響を及ぼし、大規模な被害をもたらします。最近では、病院を狙うために取引先の食品会社を踏み台として攻撃した例などがあり、大企業に限った問題ではなくなっております。

3. ランサムウェア・アズ・ア・サービス (RaaS)

ランサムウェアの開発者がそのツールを他の犯罪者に提供するビジネスモデルが存在します。ダークウェブ上で簡単にランサムウェアのプログラムが入手できるようになっており、技術的な知識を持たない犯罪者でも簡単にランサムウェア攻撃を実行できるようになっています。その結果、ランサムウェア被害件数の急増を招いてしまっています。

なぜBarracuda Backupがランサムウェア対策に有効なのか

そもそも、ランサムウェア対策になぜバックアップが必要なのでしょうか。答えはシンプルです。万が一ランサムウェアに感染し、業務上のデータやファイル、データベースが暗号化されてしまったとしても、バックアップによる復旧を行うことでサイバーレジリエンスを高めることが大きな目的です。Barracuda Backupは数あるバックアップサーバのなかでも、特にランサムウェア対策として有効ですが、以下がその理由です。

1. 自動バックアップと迅速な復元

Barracuda Backupは、データの自動バックアップ機能を提供し、定期的に最新の状態を保ちます。ランサムウェアによる暗号化などによるデータの破損/暗号化が発生した場合、バックアップされたデータを必要な分だけ迅速に復元することで、業務の中断を最小限に抑えることができます。

2. クラウドへのデータ保存

Barracuda Backupはクラウドストレージを利用して複製したデータを二重保存いたします。これにより、災害や停電によってサーバ側が破損してしまっても、大切なお客様のデータが復元できます。

3. 独自ＯＳと改ざん防止機能（イミュータブル）

Barracuda Backupは、独自OSを採用しています。これは一般的な商用OSと比べて攻撃対象となる可能性が低く、セキュリティの脆弱性が少ないため、攻撃者がシステムに侵入することが難しくなります。
Barracuda Backupは、データを転送中および保存中に暗号化し、さらにデータをブロック化（細分化）した上で保存いたします。これにより、不正アクセスやバックアップサーバ内でのランサムウェアが実行される可能性を完全になくすことが可能となり、データの内容が保護されます。

まとめ

ランサムウェア攻撃は進化を続け、今後も大きな脅威となり続けるでしょう。Barracuda Backupはランサムウェア対策として必要となる、イミュータブル性やデータの二重保存などランサムウェアからの強力な防御策となります。これらの機能を活用することで、ランサムウェアの被害を最小限に抑え、安心してビジネスを続けることを可能に致します。