ShareGateを使っているときに困ったら?最初の一歩

株式会社テンダではShareGate migration tool(以降、ShareGate)を販売しています。
ShareGateを購入してご利用されているお客様から、様々なお問い合わせをいただいております。そこで、ShareGate購入後に「お問い合わせ前に試していただきたいこと」と、「問い合わせ前に準備するとスムーズな解決につながること」をピックアップしてご紹介いたします。

ShareGateのバージョンアップ

ShareGateで完全なサポートを受けられるのは、最新のバージョンだけです。旧バージョンでもサポートを受けられますが、機能追加、機能修正、バグ修正に関して限られたサポートしか提供されない可能性があります。
そのため、弊社ではShareGateのバージョンを最新にしておくことを推奨しています。

ShareGateのバージョンアップ方法には以下の2種類があります。

  • ShareGateの更新機能を使ったバージョンアップ
  • ShareGateのインストーラーを使ったバージョンアップ

インストーラーを使ったバージョンアップは、インターネットを使用できない環境だったり、お客様の運用ポリシーなどで自動的なアップデートを望まなかったりする場合に有効です。その他の場合は更新機能を使ってバージョンアップします。

本稿では、それぞれのバージョンアップ手順を紹介します。

ShareGateの更新機能を使ったバージョンアップ

ShareGateを開き、[Settings]項目の[General]>[Application]で[Enable automatic updates]を有効にします。すると、次回ShareGateを起動したとき、自動でバージョンアップが実行されます。

手動でバージョンアップを実行する場合は、[Restart and update]をクリックして更新を行います。

ShareGateのインストーラーを使ったバージョンアップ

ShareGateを開き、[Settings]項目の[General]>[ShareGate migration tool]でShareGateのバージョンを確認します(以下の例では17.1.2)。

次に、ShareGateの公式サイト(https://sharegate.com/download-migration-tool)でShareGateの最新バージョンを確認します。以下の例では17.3.0です。

インストール済みのShareGateより最新版の方が新しい場合は、[Download Migration tool]をクリックし、インストーラーをダウンロードします。

最後に、ダウンロードしたインストーラーを実行し、ShareGateの最新版をインストールします。

移行レポートの取得

ShareGateでは移行結果をまとめたレポートを取得できます。問合せの際に移行レポートをご提示いただくと、スムーズな問題解決につながることがあります。以下、移行レポートの取得手順を紹介します。

まず、ShareGateを起動し、[Tasks]項目をクリックします。

次に、移行レポートを取得したいTask名をクリックします。

次に、右上の[Filter]をクリックし、[Show item-level]と[Show version history]にチェックを入れて、[Apply filter]をクリックします。

最後に、右上の [Export]をクリックして、移行レポートを保存します。

診断パッケージの取得

診断パッケージは、以下内容がまとめられているファイル群のことを示します。

  • アプリケーション ログ
  • アプリケーションの現在の設定
  • 診断モードの記録中に実行されたクリック数
  • ShareGate 移行ツールだけによって送受信されたHTTPおよびHTTPSリクエストを示すネットワーク トレース
  • ユーザー マッピング
  • ライセンスと基本的なマシン情報

診断パッケージでは、ShareGate実行時における詳細なログを記録し、問題の根本的な原因を特定するのに役立つ情報を収集することができます。問合せの際に診断パッケージご提示いただくと、スムーズな問題解決につながることがあります。以下、診断パッケージの取得手順を紹介します。

まず、ShareGateを開き、[Settings]項目の[Troubleshooting]>[Diagnostic mode] で[Activate data recording]を有効にします。

次に、ShareGateアプリの周囲に青い境界線が表示され、診断モードが記録中であることを確認します。確認したら、問題が発生した移行作業を再度実行し、ShareGate下部に表示されている「Send diagnostic」ボタンをクリックします。

以下のダイアログボックスが表示されたら、[Attachments]の右側にある[Save report]をクリックして、診断レポートをエクスプローラー内に名前を付けて保存します。

エラーの記事の参照

ShareGateを使って移行中に問題が発生した場合、移行レポートの[Help links]列のリンクからShareGate公式サイトの[Help me solve this]の各ページに遷移することで、問題解決に役立つ情報を得られます。以下、参照手順を紹介します。

まず、移行レポートを開き、一番右にある[Help links]列を確認します。

[Help links]に記入されているリンクをWebブラウザーで開きます。


当該のエラーについての記事が表示されるので、エラーの原因や解決方法を確認します。

公式ヘルプの確認

ShareGateの公式サイト(https://migration-tool.sharegate.com/hc/en-us)ではヘルプ記事が公開されています。ヘルプのTopページでは、検索ボックス(①)にキーワードを入力し、関連する記事を探すことができます。また、トピック(②)から関連する記事を探すこともできます。

トピック名 内容
Migration 移行に関する情報がまとめられています。
Cloud copy ShareGateホーム(https://home.sharegate.com/home)上でのTeamsコピーの概要や操作手順などがまとめられています。
Updates 移行ツールやCloud copyの更新が行われた際の、リリースノートやパッチノートがまとめられています。

まとめ

今回はShareGateを購入後、問い合わせ前に準備、確認していただきたいことをご紹介しました。参考情報として活用していただけますと幸いです。

弊社ではShareGateプラスアルファのサービスで、お客様のご支援を行っております。お気軽にお問い合わせください。

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